【宿泊施設の規模】

 温泉場の快適さとして、施設がどれだけ良いかということも大切である。江戸、明冶に来日した外国人は、日本の温泉利用は医学的にも大変注目すべき点が多いが、施設があまりにも非衛生的であると指摘している。施設の様子は全国をまわって詳しく調べるのが正しいけれど、そうもできかねる。宿泊施設への投資の多寡は、温泉場の収容人員に比例するとして、上位二〇を番付表に選び出した(表2)。箱根・別府が三万人台で横綱、熱海・伊東が二万人台で大関、草津・鬼怒川が関脇、白浜・道後、飯坂・湯河原・伊香保が小結と言う具合である。

 昭和四十四年、三万一二五〇人で第二位であった熱海が二万六七四二人に減少し、大関にさがっている。収容人数の減少は別府、片山津にもおきている。

表2 温泉収容人員番付表

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※本文書は昭和61年発行の『箱根温泉史』記載事項です。現在の事実とは異なる部分があります。

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