【箱根修学旅行旅館連盟(箱根学旅連)】

 修学旅行団体を引受ける母体として、箱根修学旅行旅館連盟(箱根学旅連)が結成されたのは昭和二十九年(一九五四)の秋である。修学旅行受入旅館四一軒の他、箱根登山、伊豆箱根鉄道、箱根観光船の三社が協賛会員として加盟し、初代会長に小涌園支配人大塚利夫が就任した。設立当時加入の旅館・ホテルは次のとおりであった。

  和泉館      下田貞蔵  湯本      萬寿福    古川周三  湯本
  恵比寿      木辺三郎  湯本      梅屋     鈴木ちえ  宮ノ下
  大和屋ホテル   川辺源次郎 宮ノ下     仙石屋    仙石和行  宮ノ下
  小涌園      大塚利夫  小涌谷     かつら    本多富次郎 小涌谷
  ゐがゐ      猪飼二三  強羅      一福     吉田実   強羅
  一力       堀七太郎  強羅      石くら    石倉久四郎 強羅
  初音       大藤鶴吉  強羅      徳平     萩原タキエ 強羅
  温泉ホテル強羅館 市野沢孝  強羅      清風荘    小野沢浦吉 強羅
  強羅荘      朝比奈清  強羅      常磐ホテル  渡辺保雄  強羅
  大文字ホテル   小野美津子 強羅      観光旅館   星野芳夫  強羅
  吉浜       播摩文治郎 強羅      早雲閣    関戸左京  強羅
  くら田      倉田シヅ  強羅      照本     小林義良  強羅
  吾妻館      柏木サト  強羅      銀水     勝俣昇   強羅
  翠光館      倉田卯之助 強羅      恵風会館   五島昇   強羅
  紀の国屋     川辺晹太郎 芦ノ湯     松坂屋本店  松坂康   芦ノ湯
  湯ノ花ホテル   鈴木せん  芦ノ湯     橋本屋    小林基   元箱根
  武蔵屋      小林善雄  元箱根     松坂屋    安藤篤好  元箱根
  湖畔荘      中島昇   元箱根     駒ヶ岳ホテル 阿部宗一  元箱根
  山水楼      猪俣秀一  元箱根     杉よし    杉山馨   元箱根
  箱根ホテル    兵頭直明  箱根町     芦の湖ホテル 武田要輔  箱根町
  冠峰楼      勝俣武夫  大涌谷

 発足した学旅連は全関東団体旅館協議会と連携をもって、原価の計算や基準宿泊料の試算など主として中学生団体の標準宿泊料金と接遇基準を検討した。
 昭和三十九年東海道新幹線の開通を契機に修学旅行は大型となり、箱根の受入も年間七〇万人を超えるようになった。この頃学旅連は京阪神三市中学校修学旅行協議会と密接な連携を保ち、屢々その会合に参加して積極的な受入活動を行っている。昭和四十年六月臨時総会が開かれ理事長に小涌園支配人秋山昌弘、専務理事に小島雅夫が就任し、組織を一新して、活発な誘致運動が展開されるようになった。また箱根町も修学旅行用パンフレット「箱根路」を作製し学旅連の活動を援助している。
 学旅連は誘致活動の他、冷凍食品の研究、紹介や料理講習会を開催して料理内容の統一を指導すると共に食品衛生講習会の開催、検便の実施など食品衛生管理の徹底を図った。その後五十四年四月理事長に現協同組合理事長勝俣武夫が就任、年毎に標準宿泊料金と待遇基準を定めてエージェントとの調整にあたり、加盟旅館の接遇改善を指導している。
現在学旅連に加盟する旅館は仙石原地区四、湖畔地区六、強羅地区五、宮之下地区一の計一六軒である。

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※本文書は昭和61年発行の『箱根温泉史』記載事項です。現在の事実とは異なる部分があります。

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