【鳥居焼き】

 湖水祭に引き続き、毎年八月五日 芦ノ湖畔箱根地区で行われる鳥居焼きも、今日は箱根の夏を色どる風物詩として定着している。
 この祭りの起源も芦ノ湖の竜にまつわるものである。疫病に悩まされた村人が、村の鎮守駒形社の例祭に、男女の竜が姿を現したという湖中に鳥居を組み、これを燃して竜神に捧げたという。村人はこの行事を「かんたたき」と言い、火の鳥居を「幸魂(さきたま)」の灯と呼んだという。戦後、永らく中断していたこの祭りは、昭和三十一年(一九五六)に観光行事として復活した。

 観光行事の範中に入れることはできない純粋なスポーツ行事であるが、箱根の住民や正月箱根に滞在する温泉客にとってなじみ深い年中行事に、東京―箱根間の大学駅伝がある。長い伝統を誇る行事でもあるので、付言して置きたい。

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※本文書は昭和61年発行の『箱根温泉史』記載事項です。現在の事実とは異なる部分があります。

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