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【宿レポ】第10回「吉池旅館」|箱根のお宿に泊まってみました!

箱根のお宿に泊まってみました!
今回は「吉池旅館」
今回のモニターは、Instagramのフォロワー「warashibe_ayan様」さまです♪

「箱根のお宿に泊まってみました!」
この企画は、応募で決まった宿泊モニター様に、箱ぴた加盟のお宿に実際にご宿泊いただき、その感想をいただいております!
今後も様々なお宿で実施してまいりますのでおたのしみに♪
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 「warashibe_ayan」さま

箱根湯本駅から商店街を歩き、早川を渡った先にある、箱根湯本温泉 吉池旅館。源泉掛け流し100%の天然温泉と風趣に富んだ一万坪の池泉回遊式庭園「山月園」を有する創業80余年の温泉宿です。


四季折々の景観と開放感あふれる温泉露天風呂、旬の味覚を取り入れた目にも舌にも嬉しい料理が人気で、国内はもとより、海外からも多くの旅行者が訪れています。


館内に一歩足を踏み入れると、天井まである窓ガラス越しに目の前に広がるのは緑豊かな日本庭園。日常と切り離されたような光景に、これから始まる滞在への期待が高まります。

レセプションでチェックインをして鍵をもらったら、横にある浴衣コーナーから好きな色柄の浴衣と帯を選んでお部屋に向かいましょう。

 

庭園が眼前に広がる客室「池泉の間」


吉池旅館には1万坪の庭園を取り囲むように、本館・池の棟・山荘の三棟があり、客室数は全63室。今回は、池の棟にある、庭園が眼前に広がる客室「池泉の間(ちせんのま)」に泊まらせていただきました。

池泉の間は、和室10畳に広縁がついたゆとりのあるお部屋で、窓からは庭園の新緑を楽しめます。大浴場からも近く、夕に朝にと温泉三昧したい人に便利なロケーションです。


今回の滞在では大浴場を利用したので内風呂には入りませんでしたが、この内風呂も水道水ではなく、温泉なのだとか。内風呂からも庭園を眺められるのは贅沢ですね。

 

源泉掛け流し100%の本物の天然温泉


箱根湯本に泊まる楽しみといえば、なんといっても温泉です。吉池旅館は6本の自家源泉を保有し、毎分最大で720リットルと箱根屈指の温泉湧出量を誇ります。

御婦人専用お風呂と殿方専用お風呂があり、宿泊者は14:00~翌朝9:00まで入浴し放題。(※殿方露天風呂のみ22:00~翌朝6:00クローズ有)今回もチェックインしてすぐ、夕食の後、翌朝早くと3回も温泉を満喫しました。

御婦人専用お風呂には、天然岩を効果的に配した庭園露天風呂、古代檜を使用した総ひのき風呂(内湯)、ぽかぽかと温まる御影石風呂(内湯)の3つがあります。すべて「かけ流し方式」で、すべて循環・加水・加熱は一切ありません。

露天風呂というと、目隠しのためのついたてや塀がすぐ近くに設置されているところも少なくありませんが、広大な敷地面積を誇る吉池旅館の露天風呂はついたてや塀がなく、開放感たっぷりです。

風にそよぐ木の葉を眺め、温泉の水音と鳥のさえずりに耳を傾け、全身でまろやかな温泉の感触を楽しむ……。自然に包まれ、心がゆるりとほどけていくような時間を過ごせました。

 

約1万坪の自然豊かな池泉回遊式庭園「山月園」


温泉でリラックスしたあとは浴衣で庭園散策を楽しみました。新緑が眩しい季節で、ツツジなどの色鮮やかな花も咲いていて、どこを撮っても絵になります。


 

この庭園は、三菱財閥2代目総師・旧岩崎彌之助別邸庭園。大きな池をぐるりと囲む園路が巡らされ、築山、池中の小島、橋、名石などで各地の景勝が再現されています。


 

国登録有形文化財の旧岩崎家別邸(1904年築)と、徳川家16代目から継承されてきた茶室 真光庵。当時の趣を残したまま庭園の風景に溶け込んでいて、浪漫を感じました。


広い庭園のあちこちに休憩できるスポットがあるので、腰を下ろしてぼーっとできます。


日常から解放され、温泉と庭園でこれ以上ないほど癒される時間は、まさに「命の洗濯」。この旅館に泊まれてよかったとしみじみ思いました。

なお、この山月園は宿泊者でなくても、入園料を払えば散策が可能です。新緑の季節もすばらしいですが、春の桜と秋の紅葉は壮観らしく、ほかの季節にも訪れてみたくなりました。

 

目でも舌でも楽しめる「吉池三献日本料理」


夕食は、池の棟2階のダイニングルーム 放心亭にて「吉池三献日本料理」をいただきます。庭園に面したカウンター席は、夕方から夜にかけて移ろっていく景色を眺められる特等席。


吉池三献日本料理は、厳選した四季折々の食材を使って丁寧に仕上げた料理を、一献・二献・三献と好きな飲み物といっしょにいただけるコースです。基本は和食ですが、和を超えた創作料理も楽しめます。

献立は季節によって異なりますが、この日の先付は、山吹豆腐、海老、菜の花一夜漬け、生海胆などの旨出汁仕立て。器も盛り付けも美しく、食べる前から期待が高まりました。


お重に入った前菜は、吉池名物干瓢巻き、海雲、蟹、菊花、玉子袱紗、レーズン茶巾、蛸の柔らか煮、足柄牛、鯖とチーズの燻製など。宝石箱のような美しさで、どれから手を付けようか迷ってしまうほどです。


飲み物は、生ビール、日本酒、箱根 小田原マルシェのフルーツワインやクラフトチューハイ、焼酎(麦・芋)、ウイスキー、ワイン(赤・白)、果実酒、カクテル、ノンアルコールカクテル、ソフトドリンクから好きなものを1人3杯まで楽しめます。


日本酒好きなら、純米吟醸(吉池ラベル)の「北雪」や地酒3種飲み比べもおすすめです。


御造里は、まぐろ、かんぱち、ほたて、牡丹海老。箱根の生湯葉と蟹真丈、紅白白玉、花びら麩、銀杏などの入ったお椀も上品な味わいが染みわたりました。


和洋折衷な雰囲気の中皿は、玄米饅頭のシチュー掛け。じゃが芋、人参、芹、バゲット、トマト、サラダ菜が添えられています。玄米饅頭は外側はカリッとしていて、中はもっちり、中心にはほろほろに煮た牛肉が入っていて、おいしさだけでなく楽しさもありました。


留肴は、鱒の山椒焼き。焼き豆腐、白葱、春菊、二色ピーマン、いくら、自家製らっきょう、竹の子、木の芽があしらってあり、金色の器と相まって、とても美しい一皿でした。


食事は、温玉、なめこ、桜麩をのせた桜饂飩と五目稲荷。ステーキや天ぷらといった重めなものがなかったので、40代の私にも食べきれないほどの量ではなく、最後までおいしく味わえました。


最後に水菓子の杏仁豆腐とみかんゼリーをいただき、夕食は終了。一品一品丁寧に作られた繊細な日本料理は、目に美しく、舌においしく、心から満足できました。

 

夜の庭園散策と温泉


夕食後、少しお部屋で休んでから、ライトアップされた庭園の散策へ。昼とは違った景色を楽しみ、そのあと再び大浴場へ行きました。日帰り温泉も手軽でよいですが、こうして夕食を食べて休憩したあとにも夜の温泉を楽しめるのは、泊まりならではの贅沢ですね。

朝の箱根湯本を散策


夜早くに眠りについたせいか、翌朝も早くに目が覚めたので、朝風呂に入ってから箱根湯本の散策を楽しみました。こちらは吉池旅館からほど近くにある早雲禅寺。北条早雲の遺言により1521年に建立された臨済宗大徳寺派の名刹です。


戦国時代を代表する文化人・北条長綱の作といわれる枯山水庭園が残るほか、北条五代の墓、北条早雲像などの文化財が保存されています。裏手の常緑広葉樹林は神奈川県天然記念物で、初夏には箱根町指定天然記念物ヒメハルゼミの大合唱を聞けるのだとか。


朝の空気をたっぷり吸って、早川にかかる「あじさい橋」を渡って吉池旅館に戻りました。せっかく箱根湯本に泊まるなら、朝の周辺散策も気持ちがよいのでおすすめです。

 

ご飯が進む「朝食和食膳」


散策から戻って、前日の夕食と同じダイニングルーム 放心亭の特等席で、「朝食和食膳」をいただきました。会津産こしひかりの炊きたてご飯とお出汁のきいたしじみのお味噌汁、そしてご飯のお供がたっぷりの、ほっとする内容です。


焼鮭、海老焼売、ちりめん、かまぼこ、温泉卵、そぼろ、梅干し、わさび漬け、海苔……。どれも滋味あふれるおいしさでご飯が進み、私には珍しくおかわりをしてしまったほど。


夕食のときも感じましたが、吉池旅館の食事は単においしいだけでなく、五感が満たされるような感覚で、エネルギーがチャージされた気持ちになります。


眼前に緑豊かな庭園が広がっているロケーションのせいもあるのかもしれませんね。仕切りのパネルに貼りつけられた寄木細工がいかにも箱根らしく、旅情を感じました。

おわりに・・


一万坪の庭園を擁する吉池旅館は、景観、風情、温泉、美食がすべて揃っており、心身ともにリラックスできる最高の旅館でした。館内に足を踏み入れた瞬間からチェックアウトするまで、忙しい日常を忘れて存分に滞在を楽しめました。


実際に泊まってみて、吉池旅館が「一度は泊まってみたい憧れの旅館」といわれる理由がわかった気がします。大切な人と思い出に残る箱根湯本旅行がしたいなら、吉池旅館を心からおすすめします。個人的にも、桜か紅葉の季節に再訪してみたいものです。

 

  「warashibe_ayan」さま、ありがとうございました!

「吉池旅館」の詳細はこちら

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吉池旅館✿今回のお宿

吉池旅館
箱根湯本駅より徒歩7分。箱根屈指の湧出量を誇る100% 掛け流しの天然温泉と一万坪の庭園の四季の移ろいを愉しめる旅館。
https://www.yoshiike.org/

住所 :〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本597
電話 :0460-85-5711(電話受付時間 9:00~17:00)

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