ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、 「部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで」展を開催します。
会 期: 2023年 1月 28日(土)― 7月 2日(日)会期中無休
場 所:ポーラ美術館 展示室 1、3
ポーラ美術館公式ホームページ
http://www.polamuseum.or.jp/
パンデミック以降、私たちの生活様式は大きく変化しました。移動が制限された状況で誰もが多くの時間を過ごしたのが、「部屋」という空間です。安心をもたらす室内での生活は、外の世界からの隔絶がゆえに閉塞感と隣り合わせのものでした。他方、閉じられた空間で紡がれた親しい人たちやかけがえのないものとの関係は、日常を生き抜くためだけではなく、変化の乏しい生活に彩りを添えるのに、欠かせないものであったと言えるでしょう。
本展覧会では、19世紀から現代に至るまでの、部屋にまつわる表現に特徴のある作家を取
り上げ、この小さな世界のなかで織りなされる親密な記憶や夢想のありようを、あらためて見つめ直します。個性にあふれた作家たちによる多彩な室内の表現は、ステイホームの経験を通じて静かに変容した私たちの心のなかで、新たな像を結び始めるでしょう。
主な作品紹介
ベルト・モリゾ(1841-1895)
《テラスにて》1874年、東京富士美術館© 東京富士美術館イメージアーカイブ
ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)
《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地 》1899年、ポーラ美術館
ピエール・ボナール(1867-1947)
《静物、開いた窓、トルーヴィル》1934年頃、アサヒビール大山崎山荘美術館
エドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)
《書斎にて》1927-1928年、ヤマザキマザック美術館
アンリ・マティス(1869 -1954)
《窓辺の婦人》1935年、ポーラ美術館
草間彌生(1929-)
《ベッド、水玉強迫》2002年、ポーラ美術館 © YAYOI KUSAMA
ヴォルフガング・ティルマンス(1968-)
《静物、ボーン・エステート》2002年、ポーラ美術館©Wolfgang Tillmans, Courtesy Wako Works of Ar
髙田安規子・政子(1978-)
Relation of the parts to the whole 》2022年 撮影:長塚秀人©Akiko & Masako Takada
佐藤翠(1984-)+ 守山友一朗(1984-)
(左)佐藤翠《Floating Dahlias Closet Ⅲ》2022年、個人蔵 ©Midori Sato, Courtesy of Tomio Koyama
Gallery | (右)守山友一朗《 Tea time on a table》2020年、個人蔵 ©Yuichiro Moriyama
ポーラ美術館ってどんなところ?
大きな窓から望む箱根の山々が印象的なレストラン。晴れた日にはテラス席も人気。ゆったりとした雰囲気のなかで、本格的な欧風料理を。
まるで森の中にいるような気分になるカフェ。四季折々の自然の景色が楽しめる。スイーツはもちろん、気軽な軽食も。
ブナ・ヒメシャラが群生する富士箱根伊豆国立公園内の自然をお楽しみ頂ける全長670mの遊歩道です。
ポーラ美術館公式ホームページ
http://www.polamuseum.or.jp/
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