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箱根暮らし徒然「十三夜」

箱根温泉おかみの会 理事 桐谷綾子です。

「私の愛でる月」の続きをご紹介させていただきます。
季節によって色々な表情を見せる月・・・是非ご覧になってください。

 

強羅温泉旅館組合から届いた月見団子、芒の穂。
今か今かと月の出を待った九月十日の十五夜。
煌々と輝く月は驚くほどの明るさで箱根の観光地を照らしてくれました。


 

十三夜(じゅうさんや)
あれから一か月・・・十月八日は十三夜。
十五夜の満月とあわせて十三夜の月はやや欠けがち。

 

名残りの月、後の月(なごりのつき  のちのつき)
未完成の月「名残りの月」「後の月」とも呼び、華やかな十五夜とは違い、もの寂びた趣の月。


 

豆名月、栗名月(まめめいげつ くりめいげつ)
旬の枝豆や栗などを供え月を祀る「豆名月」「栗名月」とも呼びます。

 

片見月(かたみづき)
十五夜も十三夜も月を愛でることを大切にしており、十五夜の月をみて十三夜の月を見ないことを「片見月」とも云われております。

 

中秋の名月は気候が変わりやすく「十五夜に晴れなし」というように、雨や曇りに覆われることが多いため、「十三夜」という代替日を設けて二度お月見の宵を楽しんだそうです。
それ以前に、月は信仰の対象でした。芋や栗をお供えする風習、農事の目安としての名残です。

 

月までも行ける現代、お客様へのおもてなしに明け暮れ日々、だからこそ、日本人としての素朴な月崇拝、しっとりとした情緒ある十三夜の月の姿を褒め称え、その光を浴びたいものです。

 

 

女湯をひとりで使ふ十三夜

桐谷 綾子     

 

 

桐谷
箱根温泉おかみの会 理事 桐谷綾子

 

 

 

 

桐谷
桐谷箱根荘 (http://kiritani-hakoneso.com/)

神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-598
電話 0460-82-2246
(お問い合わせ 8:00~21:00)

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