【木賀温泉】

 早川の渓谷に沿って、宮之下から仙石原に至る国道一三八号線のバス停「木賀の里」あたりが木賀温泉。早川の谷にのぞみ、紅葉がよい。標高四四〇メートル。小田原より湖尻・桃源台行きバスで三五分。
 一説によると源頼朝の身内の木賀善司吉成が病気で死にかかったとき、老僧の導きで温泉を発見し、温泉につかると七日で全快したという。
 木賀の温泉は江戸時代には子宝の湯としても知られ、献上湯として樽につめられ江戸城に運ばれた。
 温泉は堂ヶ島と同様に中央火口丘の温泉と基盤岩類中の温泉が湧出している。前者は自然湧泉が主で単純温泉、ナトリウム―塩化物泉、ナトリウム・カルシウム―塩化物・炭酸水素塩泉など。後者は深さ七九七メートルのボーリング孔から湧出し、泉質はナトリウム―塩化物泉。旅館二軒。

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