明応四年(一四九五)八月、一説によると鹿狩に託して箱根山に兵を入れた伊勢宗瑞(北条早雲)は、一挙に小田原城を襲い、城主大森藤頼を追い、相模進出に成功した。 小田原制圧後、早雲はしばらくは伊豆・西相 ...
このように後北条氏と深く係わりのある箱根山には、その山中から湧出する温泉にも後北条氏の足跡が多く残されている。 早雲寺の門前地である湯本は、後北条氏の足洗湯と伝え、氏綱以下武将たちが早雲寺へ参詣の ...
五代およそ一〇〇年南関東一円に勢力をはった後北条氏にも、落日の時が迫りつつあった。天正十八年(一五九〇)秀吉の小田原攻めが始まったのである。同年三月一日秀吉はおよそ三万五〇〇〇の直轄軍を率いて京都を ...