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箱根のオンライン百科事典「箱ペディア」

【箱根火山】

 箱根火山は神奈川県と静岡県の県境にまたがって座する大型火山である。  京都と江戸とを結ぶ大動脈東海道で、かつては最大の難所が箱根八里の山越であった。箱根の坂道の東方に広がる地域を坂東、箱根関所の東を ...

【箱根火山の姿】

 箱根の最高峰は、中央火口丘の神山一四三八・二メートルである。箱根より高い火山は日本最高峰の富士三七七六メートル、二位の木曽御岳三〇六三メートルなどを含めた六二座もある。理科年表に日本の主な火山として ...

【箱根カルデラ】

 箱根の地形図を広げて見ると、箱根火山の中央部に直径一二×一0キロメートルの鍋状凹地がある。その中央に神山などの中央火口丘がある。火山体にある大型鍋状凹地を火山学ではカルデラと呼ぶ。カルデラとはスペイ ...

【カルデラ鍋の不思議】

 箱根の河川、道路、温泉の分布はカルデラ鍋の形に逆えない。道路を例にとると、カルデラ内の道路は環状である。環状道路の難しさは方向感覚が麻ひして、北に向かって進んでいたら、いつのまにかカルデラの南に来て ...

【箱根火山の構造と生い立ち】

 温泉の立場から箱根火山を見ると、さしずめ火山は大型湯沸し釜である。湯沸し釜の内部の仕組みを知ることは、温泉をいつまでも枯らさずに伝えていくためにも大切なことである。  箱根火山の地質構造は東京大学の ...

【地形】

 箱根カルデラは早川と須雲川の二大渓谷によってその東側が深く刻み込まれ、ちょうど相模湾に向かって開口したようになっている。このため、よく晴れた日に湘南海岸から箱根を眺めると、三重式火山の輪郭ばかりでな ...

【基盤岩類】

 箱根火山噴火の舞台となっている岩石は湯ヶ島層群、早川凝灰角礫岩層、須雲川安山岩類及び足柄層群と名付けられた地層である。 ...

【湯ヶ島層群】

 伊豆の湯ヶ島に広く露出する暗緑色の緻密な火山性海底堆積物にその土地の名称をとって付けられた地層名である。今から二五〇〇万年前、地質時代でいうと中新世、海底で行われた激しい火山噴火で数千メートルもの厚 ...

【早川凝灰角礫岩層】

 早川及び須雲川の深い谷にそって分布する淡褐色の安山岩~デーサイト質凝灰角礫岩類に早川の地名を付けて早川凝灰角礫岩層とよぶ。互層する凝灰岩層には堆積時の縞模様がめだつ。湯ヶ島層群の上に不整合にのり、こ ...

【須雲川安山岩類】

 早川凝灰角礫岩層の上に重なる暗灰色の安山岩質溶岩及び火砕岩類で、良く露出している須雲川の地名をつけて須雲川安山岩類と呼ぶ。地質年代は早川凝灰角礫岩層とほぼ同じの鮮新世である。早川凝灰角礫岩層と同程度 ...