箱根温泉 箱ぴた 箱ペディア 【古期カルデラの形成】(図6B、C)

【古期カルデラの形成】(図6B、C)

 今から二五万~一八万年前、大量の軽石流の噴出を伴う破局的大噴火が三、四回行われた(町田 一九七八)。それに伴って成層火山体の山頂部は崩壊四散した。山体中央部直径八キロメートルの部分が環状断層によって数百メートル陥没し、大型鍋状凹みカルデラが生じた。二万~三万年もするとカルデラの東壁は河川によって深く刻み込まれ、カルデラ湖の水は東に流出して相模湾に注いだ。この谷は古期外輪山溶岩類を侵食し、土台である早川凝灰角礫岩層にまで達した。
 大磯丘陵での火山灰の研究によると、軽石を噴出する爆発的噴火の時代は今から九万年前まで続く(町田 一九八二)。

図6 箱根火山成長の久野モデル(久野 1952)

表6 箱根火山層序 (久野 1952)に年代資料を加えた)

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